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<食欲のデザイン展>と同時開催だった<コレクション展Ⅱ>
通りがかりにポスターを覗いたところ、アンジェロ・フィロメーノの名前発見。
この方の作品は個人的に好きなので、思わず立ち止まり、これは見たいな、と。

「shell -shelter : 殻 - からだ」

価値判断の基準、感情・精神の抜け殻、
あるいは己であり続けるためのシェルター、生と死、

500755a8.jpg angelo.jpg

左:ヤン・ファーブル《昇りゆく天使たちの壁》
右:アンジェロ・フィロメーノ《火山》

ヤン・ファーブルの作品は結構衝撃的。
遠目で見たときは「まさか」と思っていたものの、近付いてみたらそれは確信。
本物のタマムシさんを使用しておりました。これはこれは、色んな意味で美しさに身が震える。
初期の段階から動物や昆虫に関心を示し、死骸・剥製を作品に取り入れている方だそう。

アンジェロ・フィロメーノは、繊細な作業に見とれてしまう。
染め上がった布地に銀糸の細やかな刺繍。そして血のようなガーネットの房。
骸骨や動植物のモチーフは、華美でありながらグロテスク。
《火山》のモチーフも単なる模様かと思いきや、骨盤に見えなくもない。

damien.jpg nara-graf.jpg

左:デミアン・ハースト《無題(バースデー・カード)》
右:奈良美智+graf《Voyage of the Moon (Resting Moon) / Voyage of the Moon》

1993年、ヴェネチア・ビエンナーレに出展された問題作が記憶に残るデミアン・ハースト。
そう、牛と子牛を真っ二つにし、ホルマリン漬けにして展示した"Mother and Child, Divided"
当時の様な荒々しさは感じないものの、多層性のある作品で脳内に心地よい電流が走る。
チョコレートのような艶めきのハートに溶け込むように、貼り付けられた蝶の死骸。
そしてタイトルがバスデー・カードときた。思わず唸ってしまう。

奈良美智とgraf(クリエイティブユニット)こコラボ作品。
奈良さんのイラストがそのままに、まるで物語のようなフォルムの空想的小屋。
大人には少し小さい扉があり、足を踏み入れると広がる、奈良ワールド。
まぶたを閉じて浸りたくなるような、やさしい音楽が流れていて。
スケッチブックに色鉛筆に。オズの魔法使いのイラストもあったな。
穏やかな時間の流れる空間でした。


金沢21世紀美術館
2008年9月13日(土)~2009年4月5日(日)
観覧料:一般350円
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