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mori36.jpg


感想を書くのが遅くなってしまいましたが、先日六本木クロッシング展へ行ってきました。
この展覧会はシリーズ展として、2004年から始まったそうです。
今回この展覧会の存在を初めて知ったんですが、もうこの告知のフライヤーを見た瞬間、
行かねばならないと言う妙な強迫観念に駆られてしまい…行って来たわけです。
だってこのフライヤー、私のドツボなんだもん…

まずは森美術館自体が初体験だったんで、ドキドキでした。
だってタワーの53階って…展望室のチケットも一緒になっていたので行ってみましたが、
天気も良かったので凄く良い眺めでした。東京タワーも眼下に見える高さです。

IMG_6452.jpg

そこから更にエスカレーターを上って、森美術館入り口へ。
真っ白な壁の第1室目から、そこには背の高い彫刻群像。うおぉーすごいー。
人の2倍はあろうかと言う高さの、手足・首などの長さのバランスが崩れた犬の像。
素材はFRPという樹脂だそうですけど、半端に制作経験があるもんだからその凄さを実感。
当たり前だけど処理も綺麗だし、全然違うやぁ。

その後も次々と、今を活躍する若手作家の作品が目白押し。
かと思えば、60年、70年代のアートシーンを引っ張ってきた作家さんまで。
総勢36組のアーティストの作品を見ることが出来ます。
絵画、彫刻、写真、デザイン、映像、演劇、マンガ、ゲーム、人形、ペンキ絵…
などなど、作家さんによって表現形態も様々。

精巧な手仕事によって生み出される作品があれば、
考え抜かれたコンセプトによって作品化されたアートもあり。
あと、鑑賞者参を刺激する参加型作品も数多くあったのが印象的です。

keisan.jpg
佐藤雅彦+桐山孝司 「計算の庭」

例えば上の画像のこんな作品。画像にあるような白いゲートが6つありまして、
上部には「+5」とか「×3」とかいった計算式が書かれています。
鑑賞者はあらかじめ入り口で渡された、数字が記載されたカードを持ち、
そのゲートをくぐって計算をし、自分の数字が73にならないと出口から出られません。
カードにはICタグが埋め込まれているので、カードが辿った数字を出口は全て把握しています。

実際にやっている方も沢山いらっしゃいましたが、いやぁ、面白い。
鑑賞者がその作品に参加をする事で、ある意味、被鑑賞者となっている状態。
そしてその数字を辿る軌跡もまた、勘ぐればいくらでも深読みできる。
計算概念の視覚化ってのも、新しい試みです。

他にも、音に関するメディアアートなんかもありました。
音そのものに反応する映像プログラムで、プロジェクターで映し出される映像が、
双方に設置してあるのドラムからの掛け合いで、どんどん変化してゆく作品です。
音に合わせてリズムよく現れる映像は、シンプルだけれど気になる存在でした。

こんな風に参加型のものが多いと、何だかアトラクションみたいな感覚になってきます。
下手なテーマパークへ行くよりよっぽど面白いし、頭も使うから脳が潤ってきて新鮮。

かと思えば、徹底して美のみを追求した作品もあって、それはそれは溜息モノ。
美しい形、ということのみにこだわっている作品で、
その作品を見た瞬間は確かに、綺麗だな、としか思えませんでした。
漆を使っていたから、その艶がいいのはもちろんの事。
曲線を多用したシルエットカーブが何とも言えない美しさでした。

もう1つ思ったことが、真っ白な壁の会場を、上手く利用しているなって事。
ただでさえ部屋一面が真っ白だと異空間なのに、
さらにそこに作品が加わると、部屋そのものの存在が物凄いです。
作品も浮き立って見えるし、美術館でもないとなかなか体験できない空気です。

36組ものアーティスト作品を1度に見ることが出来る本展覧会。
1人の作家の作品をじっくり鑑賞するスタイルも悪くないけど、
沢山の作品を1度で見れて、いろんな種類の刺激を受けられるスタイルもなかなか好きです。
音楽の話になるけど、LIVEで言ったら、対バンみたいな感じだね。
こんなスタイルの展覧会も、もっと見に行きたいなと思いました。

最後ですが、ここのミュージアムショップが素晴らしく良かったです。



>>「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展

会期:2007年10月13日(土)~2008年1月14日(月・祝)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
時間:(月・水~日)10:00-22:00、(火)10:00-17:00
休館日:会期中無休
入館料:一般1500円、学生(高・大)1000円、子供(4歳以上~中学生)500円
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