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現在、横浜美術館で開催中の「ゴス展」へ行ってきました。
まず、始めに。これは始めに言っておこうと思いますが、
「ゴス」ってのは個人の観念に因る部分がとても大きいので、
これから書く事はどうぞ、個人的な意見だと思って流してください。

ゴス展、という名前につられて行ったものだから、入る前はドキドキな訳です。
どんな作品があるのかな、とか、どんな世界観を体験できるのだろう、とか。
チケットを買って、いざ展示室へ。



>>リッキー・スワロー 

r1.jpg r2.jpg
 左:《The Exact Dimensions of Staying Behind
 右:《Younger Than Yesterday

これは一目見て、凄い!技術に裏打ちされた、非常に繊細な作品でした。
木のブロックを何個もつなぎ合わせて1つの大きな立方体にし、
そこからこの、複雑極まりない骸骨を丁寧に掘り起していました。
細部に至るまで、まるで人骨模型の様な精度。
他に寝袋の木彫もあって、それはそれは、素材が木だとは思えない程の質感の再現力です。
そして傍らには、「移ろいゆく時間が彫刻で表現されている」という説明書き。

・・・うん?これはどういう事?
美術館側が何を言いたいかは分かるんだけど、一体それの何がゴスなの?

リッキー・スワローの作品を見る限り、この方の作品は、出発点が「素材」だと思う。
木という素材を好んでいて、その木での表現の可能性を探っていると言うか・・・
確かにモチーフは髑髏ではあるけど、だからってそれが、=ゴスになるわけでもない。
スワローの場合、髑髏はあくまで表現の手段であって、表現の目的ではない。
だって、ゴスな表現が目的なら、このモチーフで素材に木は使わないでしょ。
ゴス作品として見るには、アプローチの仕方が全く逆だよ。



>>Dr.クララ

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 《Untitled(ハエと紅茶)》

古い葉書にペイントを施したり、アメリカンポスターの女性に刺青を書き込んでいたり。
昆虫をコラージュして作った肖像があったり・・・何か継ぎ接ぎ的なものが多い印象。
葉書の古びた感が綺麗で、よく見つけてきたなぁと思いました。

ただ、個人的に引っかかったのが、刺青のシリーズ。
アメリカンポップなポスターの人物に刺青ってのは、そのギャップが面白いかなぁと思ったけど、
浮世絵の作品に刺青を書き込んでいたのは・・・・浮世絵の良さが死んでたように思います。

ゴスカルチャーには刺青やカッティングなんかもあるけど、何か違う気がする。
こういうのって、精神的な儀式のような行為であって、
ほら、よく部族の中で、成人の儀式にあったりするような、そういう部類だと思うの。
まぁ個人的な意見なんだけど・・・安易な感じがしたなぁ。



>>束芋

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 《ギニョる》

無数の手足が延々と蠢き合っている、インスタレーション。
線の質感といい、色使いといい、流れている音といい・・・
良い意味でも、悪い意味でも、こんなに不快になる作品はなかなか無いと思います。

この1室だけは黒いフェルトマットがひかれていて、靴を脱いで入る空間でした。
光を吸収して、より暗い空間にしたかったんだと思うけど・・・なんとゴシッカーに優しくない事か。
ゴシッカーのみではないけれど、服装のコーディネートってものは、
頭のてっぺんから靴の先までやるものでしょ?
それなのに、人前で靴を脱ぐって行為は・・・私は結構抵抗があります。
それに、ゴシッカーの方だと、結構面倒な靴を履いている事も多いしね(笑)



>>イングリット・ムワンギ・ロバート・ヒュッター

img.jpg
 《Performance of Doubt》

照明を落とした冷たい1室の中央に、白い壁が1枚。
その壁を囲むように、円形に敷き詰められている、角砂糖のような立方体の数々。
壁に映し出されているのは、呻きながら転がる女性。
一方の裏側には、ベッドに横たわり血を抜かれていゆく老人。
小さな立方体の床には、泣き叫ぶ赤ん坊・・・・・
誕生、成熟、老いっていうテーマは分かるけど・・・



>>ピュ~ぴる

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性同一性障害を抱えた作家らしく、肉体と精神が調和した理想の自分を求める。
この展示では、男性から女性、モンスターから完全なる自分へと変貌を遂げる
肉体改造の軌跡と精神の変化を、ポートレートと立体作品で表現している。

少年からはじまり、少女の兆しを経て、最後は女性となった作家自身の、笑顔のポートレート。
純粋に、綺麗な人だなぁ・・・って、しばらく眺めていました。
肉体と精神の不一致による葛藤。これはなかなか、ゴスに通じる部分でもあるかな、と思う。
ただ、作品はと言えば、アバンギャルドではあるけど、ゴスとはまた違うような・・・印象です。



>>吉永マサユキ

gosurori.jpg gosurori2.jpg
《ゴスロリ》

いわゆる「ゴス」「ゴスロリ」と呼ばれる若者達を追ったスナップ写真。
分かりやすいって言えば、分かりやすい・・・いろんなジャンルの服装がごちゃ混ぜ。
素敵だな、って思うスナップもあれば、首をかしげたくなるスナップもありで。
でもそれが、外から見た「現代」のゴスの姿なんだろうな、とも思う。
一貫しているのは、己が信じる感性を貫いて体現している事だろうか。

驚いた事に、auaaの店員さんのスナップも展示されてました。
とは言っても、お店ではなくて、恐らくイベントでのスナップだと思います。



こんな感じで、計6人の作家さんによる「ゴス展」でした。

入り口付近に、荒々と「ゴスとは」というキャプションがありました。
ゴスについて、知っている人が読めば頷ける内容だけど、知らない人が読んでも・・・な内容。
「ゴスってどういうものだろう?」と思って足を運んだ人に、
「ゴスとは・・・・・である。」なんて、いきなりこの定義付けは無理があるように思います。
美術館に足を運んでいるんだから、作品を通して「ゴス」に触れてゆくのが自然じゃない?
作品を順々に見ながら、解説を読み、少しづつ感覚的に掴んでいく。
そんな流れが良かったなぁって思います。

1つ1つの作品は、それはそれで魅力のある作品だと思う。
けれど、「ゴス展」という括りであるがために、
ゴスの観点から見ていくと、どうしても違和感があるような気がします。
ゴスにスポットを当てる事は悪くはないけど、その作品や作家のチョイスがどうも疑問。
横浜美術館は以前に「アイドル!」なんて色物企画展もやってるから、
またそんなのりでやっちゃったのかなぁ・・・なんて思ってしまったりして。
企画展の良し悪しは、学芸員さんの知識と研究と腕次第です。

色々と書いてしまいましたが、ゴスの世界が好きだからこそ、で。
自分の中にある理想的なものとは違っていたから、
ある意味で、これはこれで楽しめたのかもしれない。

企画展はこんな感じでしたけど、横浜美術館。常設展がすばらしかった!
エッシャーにエルンスト、マグリット、彫刻ではイサムノグチにダリまで・・・

IMG_7196.jpg

カフェも良かったです。図書館みたいな雰囲気で、とても落ち着いた空間。
ちょっと見にくいけど、写真左上に写っている、黒に黄色ドットとソファーは草間弥生さん作品。
先客がいたので座れなかったけど、次の機会に是非座りたいものです。

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>>横浜美術館
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