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私の好きな分野について書こうかと思います。

「Gothic -ゴシック-」と呼ばれるカルチャーをご存知でしょうか。
恐らく名前だけなら耳にする機会も多いかと思います。
私がGothicと言うものに魅せられてから、随分と月日が経ちました。
始まりのきっかけが何だったのか、今となっては分かりません。
気付けばこうなっていたとしか言いようが無いのです。


[Gothic -歴史-]

 美術の世界で「ゴシック」と言えば、「ゴシック建築」に他なりません。kentiku.jpg
どんな建築かと言いますと、先の尖ったアーチが特徴的で、天井が高くて、
大きなステンドグラスの窓に、細かな装飾が施された大聖堂、といったような建築です。
その建築名称が何故、現在のような暗い嗜好性を表す言葉になったのかを考えるには、
時代を遡らねばいけません。

そもそも「ゴシック」という言葉が使われだしたのは、14-16世紀に興ったルネサンスでの事です。
古代ギリシア・ローマの美術や文化が理想とされたルネサンスにおいて、
ルネサンス以前までの中世建築は粗野で野蛮であるとされました。
そこで中世建築の蔑称として「ゴシック」が用いられ、「ゴシック建築」の名が生まれました。

「ゴシック」とは「ゴート族風の」という意味からきています。
ゴート族とは4世紀にローマ帝国へ大移動してきたゲルマン民族のひとつで、
ローマ帝国軍と戦い、壊滅的打撃を与えたこともある民族であったそうです。
最も野蛮で残酷であったという話もあり、言葉の由来はそこに端を発しているのでしょう。
「ゴシック建築」と呼ばれた中世建築はゴート族のように野蛮であり、
時代にそぐわないナンセンスなものだったのです。

そして、18世紀後半から19世紀初頭にかけての事です。a0d2f83f.jpg
この頃になって、ルネサンス以降見られなくなっていた「ゴシック建築」が、
構造力学的観点からも合理的な構造であるとする再評価されるようになりました。
この再評価はゴシック・リヴァイバルとも言われ、
ゴシック様式を取り入れた建築がしばしば建設されるようになります。
また文化面においても、ゴシック建築を舞台にした小説や映画が発表されます。
それが皆様ご存知の、「吸血鬼ドラキュラ」や「フランケンシュタイン」等の作品群でした。
マニアックなものを挙げればキリがないのですが、この辺りの作品は知っている方も多いでしょう。

この辺りで現在の「ゴシック」のイメージに近いものが出来上がります。
重厚で華美な建築。暗く陰鬱な空気。
人外のもの、あるいは人でありながら改変された身体。異形の者。
特に映画では衣装やメイクなどのビジュアル要素も含んでいるため、
ファッション面での影響も現在まで根強く残っています。

音楽シーンとの関わりも忘れてはいけません。pojipan.jpg
ポスト・パンクから出現したポジティブ・パンクやニューウェイブのバンド達。
その暗い音楽的嗜好や奇抜なメイク、ステージパフォーマンスを目の当たりにして、
人々が「ゴシック」と呼んだことも極自然な流れであったでしょう。
そしてもうお気付きの方もいらっしゃると思いますが、これらの音楽シーンがあったからこそ、
今現在私が夢中になっている音楽シーンがあるのだとも言えます。

その後「ゴシック」はあらゆる方面に見られるものとなりました。
文芸、映画、音楽、演劇、舞踏、ファッション等々。
これだけ多岐に渡って取り入れられるという事は、それだけ親和性が高いのかもしれません。
「ゴシック」はどんなところにも潜んでいるものだ、とも考えられます。
それらは一貫して独自の、強烈な美意識を持った表現主義であるような気がしてなりません。
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